秋のお彼岸には里帰り。
お供えにはお菓子でも
持っていきましょうか。
でも、どんなお菓子が
喜ばれるんでしょう?
予算内でいい物を選びたいですよね!
よく彼岸時期に「おはぎ」を目にしますが、
「おはぎとぼたもちって違うの?」
って思ったことありません??
私もずーっと気になっていたので、
今回ちょっと調べてみましたよ。
この記事では、
お彼岸のお供えの種類、おすすめの菓子、
おはぎとぼたもちの由来と違い
について紹介します!
お彼岸って何?
お彼岸は、春のお彼岸と
秋のお彼岸があります。
春彼岸は「春分の日」を中日にした1週間、
秋彼岸は「秋分の日」を中日にした1週間です。
私は、お彼岸はお墓参り
のイメージしかなかったのですが、
正式には、亡くなった人を偲ぶのは
中日の「秋分の日」だけで、
残りの6日間は修行の期間なんですって!
悟りの境地(彼岸)にいけるように、
「六波羅蜜(ろくはらみつ)」という
6つの修行をこなして、一日にひとつずつ
徳を積むんだそうです。
修行というと厳しいイメージが
ありますが、6つの徳目に沿って
【たまには、自分の内面を省みる】
と考えれば、いいのかもしれませんね。
お彼岸の時期には、
仏壇やお墓をきれいにし、
お花、線香、食べ物などをお供えして
先祖の事を偲びながら、修行に励むんですね!!
お彼岸のお供え物は何がいい?
お彼岸のお供え物には
特に決まりはないそうです。
だから故人が好きだった物や、
先方に配慮した物にしましょう。
食べ物だったら生ものは避け、
賞味期限が長いものがいいですね。
予算は3,000円程度、
高くても5,000円です。
もしお供え物の他に現金を包む場合は
現金3,000円+品物1,000~2,000円
程度で考えましょう。
自宅用でも持参する場合でも
お供えとして一般的なのは、
お花、お線香、ろうそく、
果物、お菓子、飲み物ですね。
仏前にお供えした食べ物は
後で、仏様の「お下がり」として
【私達】がいただくことになります。
ですから、個装された菓子など
「後で分けやすい物」を
選ぶのがポイントですよ!!
具体的に言うと、
- 和菓子(どらやき、まんじゅう、栗おこし、ようかん等)
- 洋菓子(クッキー、カステラ等)
- せんべい(おかき等)
- 季節の菓子(ゼリー、水ようかん等)
- 飲料(缶ビール、缶ジュース)
- 詰め合わせ(缶詰、調味料)
- 乾物(そうめん、焼きのり)
が人気のお供物ですね。
お供え物がかぶってしまう事を
心配しているあなたには、
地域の特産品をおすすめします!
もし食べ物だと迷惑になりそうな場合は、
お線香やお花、絵柄の入ったろうそく等
先方が喜びそうな物にしましょうね。
お彼岸のお供え物には、
「かけ紙(のし)」をつけるのがマナーです。
お菓子などを買ったお店で「お彼岸用で」と
お願いすればサービスでつけてもらえます。
「かけ紙(のし)」については、別記事を参考にしてください。
別記事:
「必見!!お彼岸のお供え「のし」の謎とは!?お盆とお彼岸は違った!?」
お彼岸に特有のお菓子
お彼岸のお供えでよく見かけるのは、
「ぼたもち」「おはぎ」「彼岸団子」
ですよね。
「彼岸団子」とは、あんこがない団子です。
白くてまん丸な物が一般的ですが、
紅白やよもぎ入りの物、形も
楕円形な物もあるそうです。
積まれた団子の数は、奇数だったり、
偶数で10の倍数だったりします。
何をいつお供えするかは、
地域や宗派によって変わります。
「入りぼたもちに明け団子、中の中日小豆飯」
という言葉があるように、
彼岸入りに「ぼたもち」中日に「小豆ご飯」、
彼岸明けに「団子」を供える所もあります。
彼岸入りに団子、中日におはぎ、
彼岸明けに新たに作った団子、
という場合もあります。
地域によっては、彼岸中日の「秋分の日」
にお供えして、その日の内に下げて食べます。
先ほど言ったように、
他の6日間は修行の日だからです。
お墓参りに持っていったお供えの食べ物も
必ずその日に持ち帰ります。
そのままにしておくと、
虫やカラスなどが寄ってくるからです。
どちらにしろ、生菓子はもって2日、
団子でも3日程度しかもしません。
美味しい内にいただきましょう。
お彼岸のお供え「ぼたもち」と「おはぎ」
あなたは、お彼岸に
どうして「ぼたもち」や「おはぎ」を
食べるのか、知っていますか?
そもそも、春分の日も秋分の日も
二十四節季である季節の節目。
日本では、季節の節目に
「邪気払い」をする風習があります。
節分の「豆まき」もそうですよね!
豆まきの大豆と同じく
小豆(あずき)も昔から
邪気払いに使われる食べ物です。
豆を「魔滅(まめ)」とかけている訳です。
更に小豆は赤いので、
特に邪気払いの効果が高いんですって!
そうか。
だから
お祝い事にお赤飯なんですね!!
一方、お祝い事によく使われる餅ですが、
1年間手間暇かけて栽培する
お米から作った贅沢品。
あんこの材料の砂糖も、昔は
めったに手に入らない高級品でした。
こうして米、小豆、砂糖で作った
「ぼたもち」や「おはぎ」は、
特別なお菓子として、ご先祖様に
お供えするようになったそうですよ!
「ぼたもち」と「おはぎ」の違いは??
でも、この「ぼたもち」と「おはぎ」って
同じ物なんでしょうか??
その答えは、
「ほぼ同じ和菓子」だそうです。
じゃあ、違いは何なんでしょう?
まずは、名前の違い。
春の彼岸に食べるのが「ぼたもち」
秋の彼岸に食べるのが「おはぎ」です。
その名前の由来は、
春の花「牡丹(ぼたん)」から「ぼたもち」、
秋の花「萩(はぎ)」から「おはぎ」
となったんだそうです。
作り方も、春のぼたもちは、
牡丹の花のイメージで
大ぶりに丸々とした形にするんですって。
次の点はあんこ。
春のぼたもちは「こしあん」
秋のおはぎは「つぶあん」です。
小豆の収穫時期は秋です。
昔は輸入食品も、温室栽培もなく
季節の作物を食べていました。
収穫して間もない小豆は
皮が柔らかく食べやすいので
おはぎは粒あんで作りました。
春まで保管しておいた小豆は
歯ざわりが悪い皮をむいて
こしあんにして、ぼたもちを作りました。
とは言え、この名称分けも
地方によって変わるようですし、
現在はいつでも美味しい小豆が
手に入ります。
春の彼岸には「こしあん」のぼたもち、
秋の彼岸には「つぶあん」のおはぎ
と分ける必要もないですね。
好みです。
ちなみに私は「絶対こしあん派」ですけどね!
名称の方も、最近は
春のお彼岸でも「おはぎ」という名前で
売られていたりします。
昔は違いがあったけれど、
今はほとんど無くなっているんですね!
まとめ
- お彼岸には仏壇やお墓をきれいにし、お供えをして先祖の事を偲びながら、
本来は「六波羅蜜(ろくはらみつ)」という修行をする。 - お供えとして一般的なのは、お花、お線香、ろうそく、果物、お菓子、飲み物。
予算は3,000円~5,000円程度。 - お彼岸用のお菓子と言ったら「ぼたもち」「おはぎ」「彼岸団子」。
何をいつ供えるかは、地域や宗派などによって変わる。 - 「ぼたもち」や「おはぎ」に使われる小豆は邪気払いの効果あり。
お米や砂糖は貴重品だったので、それらで作った「ぼたもち」や「おはぎ」は特別なお供物。 - 春の彼岸には「こしあん」のぼたもち、秋の彼岸には「つぶあん」のおはぎ。
理由は小豆の収穫が秋で、春になると小豆の皮がかたくなるのでこしあんにした。
「ぼたもち」と「おはぎ」の違い。
分かってすっきりしました!!
昔クイズ番組で見たものの、
思い出せなかったんですよね。
あなたも身近な人に質問して
知ってるか試してみたら、面白いですよ!!
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